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<プロデュース101>に漂う<ガラスの仮面>の香り

原石で宝石で...
セジョン&ソへはどんなふうに成長するだろうか

[TVレビュー]
<プロデュース101>の、
キムセジョンとキムソへに漂う<ガラスの仮面>の香り



16.02.14 11:45



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伝説の少女漫画「ガラスの仮面」の主な登場人物、
北島マヤ、姫川亜弓、月影千草



マヤの成長ストーリー、
そしてパーフェクトな少女、亜弓と
「紅天女」をはさんでの競争、
メンターである月影千草による過酷なトレーニングが
メインストーリーだ。
数多くの俳優を入門させた伝説の漫画。



少女漫画の神話<ガラスの仮面>という漫画がある。
主人公マヤの成長物語が主なあらすじだ。
マヤは世紀のライバル亜弓と伝説の女主人公役、
「紅天女」を間にして、
避けられない運命の勝負を展開していく。

マヤは、彼女の天賦の才能を見つけ出した
往年の大女優、月影千草によって演劇を始める。
普段は、地味で幼く見えるだけの少女だが、

演劇の舞台にたつと、
ガラスの仮面をかぶったかのごとく180度急変して、
ひたすら、自分が引き受けた役になりきってしまう。

これに対して、
ライバルの亜弓は、
監督である父親と女優の母親をもつ一人娘として、
よい環境のなかで、さらにまたその容貌も優れている。
それだけでなく、
血のにじむような練習にも臆することのない努力家だ。

亜弓は、
彼女を牽制する他の女優たちを
その実力で押しのけてしまう。

こうして、
紅天女に一歩先んじるのは亜弓だったが、
マヤの本能的感覚からくる演技の才能と、
格別な発想からくる表現に対して、
嫉妬と恐れまでを感じるようになる。

「紅天女」の上映権を
ひそかに握る月影千草は、
マヤにとって誰よりも厳しい存在だ。
学園祭で、「女海賊ビアンカ」を堂々と演じ、
観客から絶賛を受けるが、

上映終了後、
千草は、マヤの手振りひとつ、
セリフの呼吸ひとつに対して、
事細かに指摘する。



舞台でガラスの仮面をまとうようなキムソへ


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プロデュース101グループバトル評価で
キムセジョンとキムソへが歌を歌っている。
ソへが歌詞をまちがえるや、
鷹の目で眺めるペ・ユンジョン トレーナー


<プロデュース101>は
101人の練習生中、最終的に11人を選抜する
ガールズグループ プロジェクトだ。

去る12日放送された<プロデュース101>4回目では、
まるで「ガラスの仮面」のような物語が
一瞬垣間見えた。

この日、
このようなガラスの仮面の話が一瞬見えた。

この日"Irony" 1のステージは断然話題にのぼり、
その中心には、キムセジョンとキムソへがいた。

キムソへは、
俳優を養成するレッドラインの俳優志望練習生だ。

ソへは、
なぜ出場したのか疑問を感じるほど、
歌と踊りについての基本的な技能がまったくなってなかった。

彼女の最大の長所をあげるとすれば、
それはただひとつ。

ステージに立ちさえすれば、
急変する目つきだ。

演技者のエンターテイメント出身なだけあり、
ガラスの仮面をかぶったように急変する表情ひとつで、
視線を集めてしまう。

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舞台に立ってしまえば、目つきが急変するソへ。
まるでガラスの仮面とかぶったように変化する姿や、
彼女にたりない実力を挽回する本能的な才能だ。



セジョンは、
アイドルに特化したメンバーだ。
美しい容貌、歌手レベルの良い発声、
ステージマナー、さらには性格のよさまで、
なにもかもを備えている。

セジョンは、現在、
<プロデュース101>でソミ(JYP)と1,2位を争っている。
すでに最終候補11人として議論されるほどの有望株だ。

このような二人が
一つのミッションを遂行した。

最終11人選抜に向けて、
お互いが競争の対象だが、
一つのグループとして、
団体ミッションをすることになったのだ。

このように、
二人そろってミッションを行うようになったのは、
セジョンの選択があったからだ。

見たところ、
基礎ひとつ備えていないソへを選んだ、
ということは、
一見すると愚かな選択のように思われる。

ところがセジョンは、
ソへの、あの目つきに、
「できる」という可能性を見いだしたのではないか_

ソへは、充分にパートを消化する、
というセジョンの言葉がこれを裏付ける。



キムセジョンとキムソへが見せた「ケミストリー」


<ガラスの仮面>には典型的なClichéがある。
 
 ※Clicheの意味はコチラから

主人公マヤに新しい役を与えると、
マヤは試行錯誤を経て、
その役になるために血を流す練習をする。
そして舞台は成功的公演につながる。

それに先立ち、
師匠の千草からのフィードバックが続き、
プロトタイプだった公演が完成型に変わる。

この過程を経るたびにマヤは一層成長して行く。

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キムソへはペ・ユンジョン トレーナーから
"歌手になりたいのか"という冷酷な評価を受けた。
親切なセジョンの地図で最善を尽くすソへ。
再び続いた評価でペトレーナーは彼らの努力に涙を流してしまう。



アイロニーのステージがそうだった。
この歌をまったく知らないソへは、
練習評価の場で、ペ・ユンジョントレーナーから
「本当に歌手になりたいのか」と指摘された。

ペ・ユンジョンは、
アイロニーが全く準備できてない、といって、
準備ができたら、評価する、と話した。

ここから
「ガラスの仮面」にはない"共生の方法"が出てくる。

すぐにセジョンが、
ソへを専門担当して歌と踊りを教えたのだ。
さらに、ソへが少しでも良くなると、
それを見たセジョンが行う嵐の称賛が、
ソへを躍らせるピグマリオン効果をもたらした。

再び続くペ・ユンジョン トレーナーの評価、
まだまだ不足した部分が多いものの、
ソへがまちがえずに歌と踊りを終えると、
ペトレーナーは感激のあまり涙をみせてしまう。

ペ トレーナーは、
たくさん努力した、拍手してやりたい、
と言い、

セジョンとソへは、
お互いに抱き合って、涙を流した。

セジョンは、
ソへが休まずにひとりでずっと練習していた、
といってソへの努力を称賛した。

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ハイレベルな歌の実力と美貌を兼ね備えたキムセジョン。
すでに準備のできた最終11人のうちの一人として議論されている。
ソミ(JYP)と激しく1位争いをしている。



こうしてスタートした本番。
歌いだしを開くセジョンのボイスは魅力的に迫る。

ステージに立つやいなや、
再び急変した目つきで迫りくるソへ。

ところが、
そのあとに問題が起きた。

ソへが歌詞をまちがえたのだ。
その瞬間、
ペ・ユンジョン トレーナーの目つきは鋭くなる。

ところが、ソへは、
まるで、もともとの歌詞であるかのように、
自然に対処してパフォーマンスを続行。

失敗を指摘する字幕の存在がなければ、
おそらく観客や視聴者もわかりにくかっただろう。
ソへの本能的能力が光を放った瞬間だった。

結局、アイロニー1は2を大きな差で離し、
それぞれ1000票のアドバンテージを取得した。

全体等数でも、
セジョンは204票で堂々と全体の1位にのし上がった。

放送が終わるやいなや
リアルタイム人気検索語には、
「セジョン」と「ソへ」の名前が、
二転三転1,2位を行き来した。

次の放送分からは
アイロニーで最高のケミストリーを見せたセジョンとソへが
再びこれからまた競争する関係になる。

現時点で、セジョンは、

ソへが後を追うには、
あまりに「超えられない壁」のような位置にいる。

ガラスの仮面がそうだったように、

原石ソへが、
訓練されて最終の11人という目標にむけて
成長していく宝石になるか、

あるいは、
原石のままで終わってしまうのか、

それを見守るのもまた、
視聴の妙味になるだろう。


さらに、
すでに「大勢」として出現しているセジョンにとっては、
ソミがそうだったように、牽制がつづくだろう。

ガラスの仮面の姫川亜弓のように、
セジョンが、実力で、
最終11人のうちの一人であることを
みせてくれるかどうかにも関心がわく。



元記事
by aloetree | 2016-02-14 14:21 | Produce 101

JKSさん酔狂。


by aloetree