20代が政治に無関心? そうは思わない。

「20代が政治に無関心? そうは思わない」

元記事

2009.09.16


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去る10日、封切りした
ホン・キソン監督の映画<イテウォン殺人事件>は
1997年ソウル、イテウォンのあるファーストフード店のトイレで起きた
大学生、故チョチュンピル氏殺害事件を題材にした映画だ。

チョ・チュンピル氏は
ただ単にトイレにいた、という理由だけで殺害された。

事件発生後、2日で、
米国国籍の10代少年二人が被疑者として捕まった。

拘束された彼らは、
裁判過程から解放された。

被疑者が
チョ・チュンピル氏殺害現場にいたものの、
お互いが、
相手が犯人だと主張し、
証拠が出てこなかったためであった。

最近イーデイリーSPNと会ったチャン・グンソクは、
この映画で被疑者の1人であるピアソン役を担った。

チャン・グンソクは
当時世間を騒がしくした
'チョ・チュンピル事件'について、
幼かったときから知っていたと明らかにした。

1987年生まれであるチャン・グンソクが
自身が10才の頃に起こった事件を
どのように記憶しているのか気になった。

話を交わしてみた結果、

チャン・グンソクは
デビュー10年目を越えた芸能人である以前に、

世界のことに高い関心をもつ、
20代の青年、大学生だった。


大学生活(漢陽大学在籍中)を
充実して送っているといううわさがある。
印象深い授業は?

1学期の時の、
政治外交学科の専攻である
「韓国政治外交史」の授業が最も記憶に残る。

僕が授業に入ると、
すぐに皆が変なふうに僕を見つめた。

彼らの目には、
僕は同じ大学生というよりも、
芸能人だったんじゃないかな?

そんなことにも気づかず、
教授が質問するたびに、僕は率先して発表した。

正解はわからなかったとしても、
普段考えていることを率直に申し上げた。

そんなふうに
積極的に授業に参加してみたら、
教授もそれを好ましく思ってくださり、
授業を受けている他の友人たちも、
たくさん発表するようになった。



そんな時のことだ。
ある瞬間、こんな考えが浮かんだ。

夕方の専攻時間に、
何も分からない演劇学科の学生がやってきて
その授業の雰囲気を台無しにしているのではないか、

そう思うようになって、
発表することを躊躇するようになった。

すると、
教授が、別の場所に僕を呼んで、

どうして発表しないのか。
と心配してくださったんだ。

そんな授業の過程が
おもしろかったし印象深かった。

浅い知識からたくさん発表していたのは事実なのに、
それをずいぶん受けとめてくださった。

もちろん、
「韓国政治外交史の授業は単位をよくくれる」
という噂を事前に知っていたんだけど(笑)



幼い頃から芸能人生活をしてきただけに、
大学生活はかえって見慣れないものだったんじゃないか?

そのような恐れがあったことは事実だ。

だが、大学に入ってみて、
じっくり生活をしてみて、
他の人たちと同じように学校に通いながら、
ずいぶん変わった。

経験値をもつ、
同年代の彼らを見ては、驚くことも多くて、

たくさんの偏見をもっていたのは僕だった、
という事実も知るようになった。

たとえば
服装に気を遣わない友人たちを見るたび、
理解できなくて、よくは思えなかったが、

彼らが持つ底力を知って、
また別の世界ってものがあるんだなと。

中、高等学校に通う頃は、
実際に、芸能人だ、と自らを意識する場合が多かった。

だが、大学校生活をしながら、
そんなことからはちょっと自由になった。

だから、
学校生活が楽しくて毎日毎日学ぶことが多い。

何より、
内面をのぞいてみるようになったことが、
大きな財産だ。



共に映画に出演したチョン・ジニョンやホン・キソン監督は
大学在学時代、いわゆる学生運動で名を馳せた方々だ。
その方たちに当時の後日談のようなものを聞きはしなかったか?

その時代に大学に通われた方々が、
今とは色々と違っていた、ということは知っていた。

だから、
監督様はとても恐ろしい人、
という認識を持っていて、
とてもおじけづいて撮影現場に行ったが、

監督には、
全くそのような雰囲気を見いだすことはなかった。

逆に、
格別のお言葉もないままに、
黙黙と、俳優の意見を尊重された。

ジニョン先輩は「楽しき人生」で、
あまりにも良い関係を築いていたから、
特に心配はしてなかった。

ジニョン先輩が
ソウル大学出身であることは知っていたが、
学生運動出身ということはよく知らなかった。

先輩も、
その当時について話をされなかったし。
そのまま気楽でよい先輩たちだった。



抑圧される労働者、
非転向の長期囚など、
社会的な素材を扱ったホン監督の前作スタイルからも、
「イテウォン殺人事件」の題材を見た時、

青春スター・チャン・グンソクの出演は意外だ、
という視線も多かった。知っていたか?

そのような質問をたくさん受けた。
幼かったとき、実際の事件に対する報道を見て
なんであんなことが起きたんだろう?と
気になって母親に尋ねた記憶がある。

そして、
「それが知りたい」で、
その事件を取り上げるのをみながら、
腹もたった。

とにかく忠武路に
「イテウォン殺人事件」のシナリオが出回っている、

というのを知って、
そのシナリオを絶対読んでみたい、と思った。

ちょうど、
「楽しき人生」で縁を結んだ、
チョンジニョン先輩も推薦してくれた。



殺人を犯したのに、
罪の意識がない10代の演技は簡単ではなかったと思うが。

ピアソンという人物は
韓国社会が作ってしまった、後天的な悪魔という気がした。

おもしろ半分に誰かを殺して、
罪悪感を感じない10代の少年を演技することは、
侮れないことだったが、

劇中のピアソンのように、
僕は殺さなかった、
と自己催眠をかけて演技していた。



劇中、被疑者であるピアソンとアレックスは
お互いに、自分は犯人でないと主張する。
グンソク氏が考えるには誰が犯人だと考えるか。

犯人が誰かという問題は重要ではない。
犯人が誰かを探し求めるならば、
ハリウッドのスリラー映画になっていただろう。

だが、監督は
そんな部分をあえて、避けられた。

それよりも、

面白半分に人を殺して、
自分は犯人ではない、
と信じる10代の少年、

人が無念に殺害された状況でも
それを放置しているシステム、

そんなことが
今回の映画が追求しようとしたことだと思う。



他の見方をすれば
「イテウォン殺人事件」は
当時の韓米関係や
色々な示唆的な問題を念頭において観るべき映画だ。

20代青春スターと時事問題。
あまり似合わないようだが、負担にはならなかったか?

幼ない頃、
「PD手帳」や「それが知りたい」等をよく観ていた。

同じ年頃の友人たちとくらべると、
比較的、時事問題に関心が大きかった。

だから、
特に負担になったり、
ぎこちないテーマではなかった。

最近、

「20代の大学生が
 時事や政治問題などに対して
 興味を失っている」

という指摘をよく耳にするが、
はっきりいって、そういう問題提起には、
僕は個人的には同意できない。

「最近の大学生が、
 個人主義的で社会問題に関心がない」

というけど、
そういう考え方は、
過去を基準として評価しているからじゃないだろうか?

友人たちと酒を飲むときでも、
今起きている

政治経済、
社会問題について討論して、

僕たちなりに、
感じるままに、議論し、結論をくだす。

「社会にたいして、
 関心をもった友人はまだまだたくさんいる」

というのが個人的な考えだ。

大人たちが
表面で判断しているような部分だけじゃない。


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by aloetree | 2011-09-09 17:39 | Interview/ その他 | Comments(0)

JKSさん酔狂。


by aloetree