「僕のPLAYERにずっと残っている音楽」

2009年。
10ASIA インタビューより。



チャン·グンソク
僕のプレーヤーにずっと残っている音楽


10ASIA編集部

2009/03/13


普通の人々が
20代前半に達成できることは思うほど多くない。

多くの人が
自分の進路を決定するために模索している年齢、

23歳のチャン·グンソクはすでに
'期待の主'という域を越えて、
俳優として成長している。

過去1年間に3本の映画を撮って、
2本のドラマを披露した彼は、

今や、
日本でファンミーティングをするほどの、
名実共にスターとなった。


それだけでなく、
KBS <快刀ホンギルドン>では、
復讐心を抱いて暗鬱の表情で
この世を浮遊する王子の姿を、

MBC <ベートーベンウイルス>では
難易度の高いトランペット演奏まで
説得力をもってこなす天才音楽家という、
全く異なる二つの姿を
視聴者たちに確実に披露してきた。

昨年1年間を
誰よりも忙しく駆け抜けたチャン·グンソクは、
新年を迎えてしばらく休息期間をとっている。


「旅行に行ってきました。
 そして予定されていた広告撮影を
 年初から一つずつしています。
 広告を撮るのも僕の仕事であり、
 約束だからです」


23の青年が
演技に加え、
やり遂げなければならないのは
それだけではない。

漢陽大学演劇映画科に在学中の彼は、
今年は再び学校に戻る計画も持っている。

「3月に復学します。
 最近は、演技のほか、
 映像に関心が高くなって
 学校の勉強をもっと熱心にしなければ、
 と思っていたんですよ」


<ベートーベンウイルス>で
平凡な日常を暮らしていた青年の姿と、
CFの派手なスターの姿が
共存するチャン·グンソクの魅力は、
彼のお気に入りの音楽からも表れている。

普段から音楽に関心が高く、
エレクトロニカから
歌謡までジャンルを問わず
アルバムを集めるという彼は、
DJプレイに必要な機器を
直接購入するほど積極的な音楽愛好家だ。

実際に "エチュード"のCFに登場するDJプレイ装置は、
普段からチャン·グンソクが直接使用しているものだという。

「www.beatport.comのようなサイトにいって、
 DJプレイに必要な音楽を聞いてみたりもします。
 だけど、
 人前でDJする気はないですね。
 友達といるときに楽しませてみる程度です」


音楽について、
ただの仕事というよりも、
リスナーとしての楽しみに固執する彼は、
自分が買ったアルバムを
きちんと収めたMP3プレーヤーの中で、
いちばん長い時間、
残っているアルバムを選んでくれた。



1) Ra.Dの My Name Is Ra.D

「初めて聞いたときは本当に衝撃的でした。
 時代を先取りした感じがしました」


チャン·グンソクが、
最初に推薦したミュージシャンは
韓国のR&B Soulミュージシャンであり
プロデューサーであるRa.D。

彼の名前になじみのない人でも
チョPDの 'My style'、
ダイナミックデュオの "母の味噌汁"をはじめ、
多くのヒップホップミュージシャンの歌に
フィーチャリングされた彼の声を
一度ぐらいは聞いたことがあるはずだ。

チャン·グンソクは、
Ra.Dの最初のアルバム
聞いたときの衝撃を忘れることができない。


「あのアルバムを友達にあげようと
 20枚くらい買いましたね。
 残念ながら
 大衆的に多くの支持を得ているわけではないけど、
 未だにあのアルバムを好きなファンが
 たくさんいることは知っています。
 だからむしろ今になって
 さらに所蔵価値のあるアルバムに
 なったんじゃないかと思います」


チャン·グンソクのように、
ファンがその最初の作品を覚えている間、
Ra.Dは軍隊に行き兵役を終え、
昨年末のセカンドアルバムを発表した。

チャン·グンソクにとって
またとなく嬉しいこのアルバムからの
彼の推薦曲は "SP Collabo"


Ra.D - SP Collabo (feat. VJ, Steady B, KeBee, Sickboi, UMC)

BeLikeWaterProd様



2)ハリムの Whistle In A Maze

ジャンルを
偏食しないチャン·グンソクは、
音楽に関しても様々な顔を見せる。

彼は、時には
まず最初に、その歌詞に反応することもある。

特にハリムのセカンドアルバム
に収録された
'愛が他の愛で忘れられたね "は
その率直な歌詞が彼の心を捕らえた。


「メロディーが洗練されたものも好きですが、
 歌詞に触れる瞬間、
 その音楽を好きになる場合も多いです。

 特にこの曲は別れの悲しい歌詞を
 ハリム氏特有の淡々とした声で歌うのがとても魅力的です。
 初めて聞く時は快適に聞こえるが、
 聞けば聞くほど愛について考えるようになるでしょう。
 もちろん、音楽自体も絶妙。
 ハリムさんとラジオで共演したことがあったが、
 このアルバムを作成するときに、
 ヨーロッパの多くの国を旅しながら
 様々な楽器を学んだとおっしゃってました。
 そんなふうにしながら、
 自分の音楽の中で省くものは省き、
 加えるものは加えながら音楽づくりをされたそうです。
 アルバム作成当時の気持ちや考えが
 紀行文のようにちりばめられているアルバムだと思うと、
 さらに素敵に聴こえてきます」



하림-사랑이 다른사랑으로 잊혀지네

Hyongho Lee様



3) Jamiroquai High Times: Singles 1992-2006

中学校の時から
日本の渋谷系ミュージシャンを好み、
ファンタスティックプラスチックマシーンから
モンキーマジックまで様々なミュージシャンを
聴き歩いてきた彼が

Jamiroquaiのファンだ、
というのは当然のような気がする。

ジャンルは異なるものの、
リスナーを楽しませるスタイルと
Grooveが際立って見えるという共通点が、
音楽を通して楽しさを追求する
チャングンソクの好みを示している。

特に、彼は
Jamiroquiaの大ファンとして、
すべてのアルバムとDVDを収集するほどだ。
そのため、
1つのア​​ルバムを選ぶのに苦心していた彼が選んだのは、
ベストアルバム的な

彼が
特に好きだという "Canded heat '
' Virtual Insanity"はもちろん、
ヒット曲のほとんどが
収録された宝石のようなアルバムだ。


「専攻のせいかもしれないけど、
 CFを撮る時もコンテを組むところから、
 後半の作業までのプロセスを注意深く見てみる方なんです。
 直接アイデアをだしたりもするんです。

 そんな点で、
 JamiroquaiのMVは
 その感覚が羨ましいくらい。
  "Virtual Insanity"のような作品の
 アイデアは本当に素晴らしいですよね」



Jamiroquai/Virtual Insanity

JamiroquaiVEVO様



4。ユン·ジョンシン Behind The Smile

幼い頃に放送業界の仕事をはじめ、
周囲の人々から、
"特にその内面が深い"
そんなふうに語られることが多いチャングンソク。

彼は同じ年代の人よりも
上の世代が接する音楽をよく聴いている。

だから、
<ノンストップ4>で一緒にコメディ演技をした
ユン·ジョンシンのファンでもある。

特に "君に行く"
"You are so beautiful 'が
収録されたユン·ジョンシンの
第10集
聴けば聴くほど、新しくて、
彼にとって大切なアルバムだという。


「あのアルバムが発売された時、
 僕は高校生でした。
 後で聞いたところでは、
 30代前後の放送局PD、作家様方が
 とても好まれた曲だったということでした。

 だけど、実際に、
 ひとつひとつ聴き込むほどに、
 新しい感じがするんです。

 歌自体に含まれている感情線が
 限定されていなくて、
 聞くたびに、別の考え方をするようにできています。
 僕も30代になったら、
 その時はまた今とは別の意味で
 このアルバムを好きになるんじゃないかな?」



윤종신/너에게 간다

byungkeun様
http://youtu.be/O1RBb_H8XQI


윤종신/ You are so Beautiful

KpopStorage様



5) Craig Davidの Born to do it

「中学2年生の時に買ったアルバムです」

チャン·グンソクは、
クレイグ·デイヴィッドの
初の正規アルバム
買ったときのことを正確に記憶していた。


「その時、
 ピ兄とシチュエーションコメディを撮っていたんですよ。
 休み時間に外に出てCDを買ってきたら、
 ピ兄がそれを見て、嬉しそうな声で
  'キミは、音楽のこと少しわかるんだな "
 と冗談をおっしゃったんですよ」


ピとチャングンソクだけでなく、
多くのファンから
音楽のトレンドセッターといわれるCraig Davidは、
優れた歌唱力と洗練されたサウンドで
世界的な名声を得ている英国のR&B歌手。

その中でも、
チャン·グンソクが最も好きな曲は、
まさにデビューしたばかりの
少年Craig Davidの
いきいきとした声が印象的な "Time to Party"だ。


「友人と小さなパーティーをしながら、
 お気に入りの音楽を聴く瞬間が本当に大切です。
 快適ながらも楽しい時間です。
 しかし、昨年は
 ずっと忙しくてそんな時間もなかったですね」



Craig David/ Time to Party

CraiqDavid様


*****

「誰が見ても
 俳優の匂いがする俳優。
 そうなるのが目標なんです」


今年の計画を聞くと、
チャン·グンソクは、

「もしかしたら
 とんでもない話が起きるかもしれないけど」


という言葉で慎重に言葉を暗示した。


自分のアイデンティティを探したい。

そう答えた。

誰よりも
確固たるビジョンを持っている、
と思っていたが、

秘かに、
彼の心は彷徨していたということか。


「僕は音楽を専攻してるわけじゃない。
 だけど、人々は僕の好みだけで、
 他の人々よりずっと音楽のことをよく分かっている、
 と思われるようです。

 それに、実際のところ
 僕は洋服はそれほどは好きな方じゃないんですよ。
 だけど、ある瞬間から
 僕をファッショニスタと呼ぶ方々がでてきました。

 そんな過程を経験して、
 僕のイメージがすごくトレンディな感じを含んでいるんじゃないか、
 と反省するようになりました」



他の人々の言葉に
耳を傾けることを知っているこの青年が、
究極的に考えている自分の姿は、他でもない"俳優"だ。

これは、
我々が一番最初に彼に出会った頃から、
彼が行っていたことでもある。

「これまで、
 楽しみながらする、という部分が
 なかったような気がします。

 だけど、これからは
 僕だけができる役柄、
 というものをつくっていきたいと思ってます。

 誰が見ても
 俳優の匂いがする俳優になるのが目標です。

 そういう欲は持ちながらも、
 あまり急ぎすぎることなく、
 よい作品を選択する目も少しづつ養いながら」


演技で報いて、
そしてやはり演技で確信を与える、

そう語る
チャングンソクをみて、

今更「立派だ」
などと思う人はいない。

自分の役割を果たそうとする俳優、
チャングンソクの悩みが、

彼特有の演技で輝く瞬間に
私たちがおくるものは

「期待」。

ただそれだけで充分なのだ。



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*****

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