「イテウォン殺人事件」記者試写会インタビュー

<イテウォン殺人事件>ホン・キソン監督、チョン・ジニョン、チャン・
グンソク、シン・スンファン、コ・チャンソク [インタビュー]


元記事


2009/09/02



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1997年4月当時、大韓民国を揺るがしたイテウォン ハンバーガー店殺人
事件をモチーフにした映画<イテウォン殺人事件>(提供:㈱スポンジイエン
ティ/製作:先フィルム(株)映画社スイカ/配給:ショーボックス(株)メディア
フレックス/監督:ホンキソン/主演:チョン・ジニョン、チャン・グンソク、
シン・スンファン)が2009年8月31日(月)、記者試写会を通じて12年前の
胸が痛む衝撃的事件のベールを脱いだ。

衝撃的な前代未聞の殺人事件をモチーフで製作された<イテウォン殺人事件>
は面白半分で罪のない大学生を殺害した二人の10代韓国系米国人容疑者が
互いに相手方を犯人だと目星をつける激しい真実ゲームの中で真犯人を探す
ためのミステリー現場殺人劇。

上映が終わった後、記者懇談会に出席したホン・キソン監督と俳優たちは
意味ある作品に出演したことに意義を置いて完成を目標に皆が熱心に努力
して撮影したものが、このように大きい関心の中で上映できたことへの
感激から、故人のサポートがあったような気がする、という所感を明らか
にした。

12年前に起こった、表面的な事件だけでなく、その時代の状況と容疑者で
ある彼らの状況を通じて、そうしなければならなかった真実に対しても話
したかったという監督の話に続き、この日初めて映画に接した取材陣は、
ホン・キソン監督の前作に続き真正性がにじみ出る作品、という反応と共
に、今一度、その日の衝撃的な事件は絶対忘れてはいけない痛みなんだ、
という事実に志を同じくした。


記者試写会後の<イテウォン殺人事件>懇談会

Q.
まず監督様と俳優方々のごあいさつと所感お願いします。

ホン・キソン監督:
難しい環境から出発したが、良い人たちと一緒に仕事をすることになりま
した。 スタッフの方々もこの映画の痛い話に喜んで参加したしてくれたし
順調に撮影しながらますますうまく解決していきました。
良い演技者の方らと良いスタッフが共にして良かったです。

チョン・ジニョン:
記者試写会を終えてでる、私の感想よりは、映画を見られた記者様がどの
ようにご覧になったのかのほうが気になります。舞台挨拶の際も申し上げ
たように、この作品は、みなさんが予想するようなハリウッドスタイルの
スリラーではなく、監督さんのスタイルのマッコリスリラーです。
私も今日、全編をはじめて見ました。この映画が商業的なコードをめざす
ならば、チャン・グンソク君がエンディングに出てくる、ということが合
うけれど、被害者であるチョ・チュンピルが出てくることで、感じること
ができるように、監督さんがこの作品で話そうとした思いを入れたんだと
思います。個人的には、この映画上映が終わったときに、拍手がなかった
ので、非常に孤独でした(笑)。

※韓国記者試写会では、どの映画の場合も、
 拍手が起きることはないのが通例と聞きました。

チャン・グンソク:
映画広報のために、インタビューをたくさんしましたが、映画を見てない
状況で、記者の方たちと映画についての話をするのは、非常に難しかったで
す。だけど、今日からは気楽にできるようになるから、とてもうれしいです。
作品が当初企画されたときより、どんどんスケールが大きくなって、多くの
劇場で上映される運びとなって、それもよいことだと思います。当初あった
意図をそのままに撮影の最後まで臨んだし、映画にはその姿が含まれていま
す。そして、チョンジニョン先輩と再び一緒に仕事をしながら、もう一度、
たくさんのことを学べて、しあわせでした。この作品をする、と言ったとき、
周囲からは、「意外な選択だ」というお言葉をたくさん受けました。イジュ
ンイク監督と、コジョンスン代表様が電話で連絡くださり、応援をしてくだ
さったんですが、その方々にも感謝申し上げて、この作品をお見せしたいで
す。



シン・スンファン:
最後にクレジットが上がる時、自分でも気づかない内に涙が出ました。 どん
な意味なのかは分からないが、よく終わったことに感謝する心という意味も
あって、また、再度凄惨な現場が現れた部分で感じた感情という意味もある
ので、泣くタイミングでもないのに、涙がでました。記者の方々がどのよう
にご覧になったかはわかりませんが。僕の大きい顔が大きなスクリーンに
あまりにも大きく出てくるので、個人的にプレッシャーでもありました。
映画では、 すべての先輩、俳優の方々がよく導いて下さったし、そのような
姿がよく出てきたようです。 映画の中のセリフのように、大ヒットしたら、
いいなと思います。

コチャンソク:
私は映画に遅く合流することになりました。 遅れた分だけ熱心にしようとし
たし、何より尊敬する監督様と先輩、とても上手な後輩らと一緒にすること
が真に意味あると考えました。 そしてやはり、意味あるようにこの作品の仕
事をしたことが、うまくいった理由だと思います。ただし、僕があまりにも
準備不足で参加した気がするので、ご迷惑をかけたのでは、と申し訳ない気
もします。非常に意義ある作業だったし、そのことに感激しています。


シン・スンファン:
個人的に、私は、お父さん(コチャンソク)との感情が交流する場面があるの
に、その部分がたくさん編集されてしまったのが、とても残念です。


Q.
ホンキソン監督さんは、実在の出来事を多く映画化されてきましたが、
この事件を映画化することになった企画意図と、鑑賞ポイントについて
お言葉をお願いします。


ホン・キソン監督:
特に実話を映画化すると決めて、作品をつくってるわけではありません。
周囲の胸の痛む話が、僕のもとに聞こえてきて、作品にしなければ、と考
えるような気がします。 <胸に出る刃物で悲しみを切って>では、船員の話
がそうだったし、<選択>では数十年をその場所で生きていかれた方々の話
が胸に迫りました。

この話は、偶然に姑チョ・チュンピル君のサイトに入ることがあって、事件
の全貌を通じて、彼に起きた心の痛む出来事に心がひかれました。この話は、
未解決なので、シナリオを作成するのが難しかったのです。また、イテウォン
にあるハンバーガー店で起きたこの事件は、ただ一つの事件であるだけでなく
、韓国とアメリカの間の関係、その当時の社会の典型を示すことができるの
ではないか、とそんな気がしました。韓国人の血は流れているけれど、考え
方、行動は米国人である子供達がイテウォンという場所で事件を繰り広げるこ
とになった、そのことから、私は、被害者だけでなく、加害者である子供たち
の立場も考えながら、映画にとりいれようとしました。その意図がうまく表現
できてないことについては、不十分だったと感じています。


Q.
チョン・ジニョン氏は今回検査役を担いましたが‘それが知りたい’のまっ
すぐで冷徹なイメージと重なるような気もします。今回の役割をしながらど
のようにキャラクターを表現されようとしたのか気になります。

チョン・ジニョン:
私は前作と違うようにしよう、とか、そんな目的を持って作品を選択しません。
ただ、今与えられたキャラクターを充実したものにしようとするだけです。
検事役のためには検察庁見学をして、インタビューもして、共に酒も傾けな
がらどんな人々なのか、どんな人物になるべきかも探求作業を継続しました。
その結果、今の人物が誕生しました。

Q.
チャン・グンソク氏は見方によっては、初めて悪役だと思われる容疑者
の役割を担当しながら、二重的キャラクターを演技されましたが、これに
対する負担はなかったのですか?参考にした作品があるのか、気になります。

チャン・グンソク:
シナリオを読みながら「僕が果たして犯人であろうか?犯人でないか?’」
に焦点を置いてたくさん考えてみました。
最後まで監督様はこれに対するヒントを与えませんでした。 僕は僕が犯人
でないという考えを持って演技しました。 事件を犯したのは僕たちだが、
僕が殺しはしなかった、という映画の中の論理そのままに考えて演技しま
した。犯人がどうか、ということに重点をおくよりは、これを飛び越えて、
父がメキシカン、母が米軍部隊韓国人女性である18才の子供、国籍は米国
だが米国でも韓国でも歓迎されることができない子供、という点に集中し
ようとしました。先天的な悪人はいない、と考えているので、悪い子供で
はない、と思います。アイデンティティの混乱期と過渡期を経験している
人物で、ほかの見方をすれば、この社会がピアソンという人物を創りだし
たのではないだろうか、という気さえしました。この事件を体験しながら
感じる大衆の視線と反応は、18歳の子供の手に負えるものではなく、手
にあまって、非常に消耗したでしょう。単純な事件の容疑者でなく、「僕
が18歳だったらどうだったんだろう?」と考えながら、キャラクターを
演技しました。


Q.
シン・スンファン氏はお父さん役を担われたコ・チャンソク氏と8才違
いで、友人役のチャン・グンソク氏とも8才違いですが、演技する上で
どうでしたか?

シン・スンファン:
撮影期間の間、最大限、鏡を見ないようにしました。(笑)そして、僕は、
少年、少年だ。。と度々繰り返して言ってました。幸い、父親役のコ・チ
ャンソクさんとは違いがあるようにできたと思います。先輩が、老眼だっ
たので、そのせいで演技がしやすかったです。(笑)。グンソクとの演技
では、彼の助けが非常に大きかったです。外国人の友人である、という設
定どおり変に構えず、気楽に対応しようと努力してくれて、彼の助けがな
かったら、大変なことになってただろうと思います。

Q.
コチャンソク氏はこのお言葉に対してどう思いますか?

コチャンソク:
私は、私が老眼という部分に絶対同意しません。 申し上げたように私だっ
て、ひげだけ削れば本当に同じです。 チョン・ジニョン先輩とともに映画
をすることになったことに対して申し上げたいですが、私が、遅く合流す
ることになって、本読みもないまま、チョン・ジニョン先輩と撮影に入る
ことになりました。 すでにチームワークのできている現場に迷惑をかけて
しまわないだろうか、ととても心配になりましたが、昼休みに、現場だった
裁判所のベンチで、先輩が食事もとらずに、1時間も、それまでに撮影さ
れた状況と、先輩の考えを話してくださいました。その瞬間、この作品に
参加できて本当によかった、という気がしたし、熱心にやらなければ、と
いう気もしました。今日映画を見てみて、そのような負担感があることは
あったんだなという気がします。 演技にずいぶん力が入ってたようです。
やはり迷惑をかけたんじゃないか、と心配になってます。


Q.
12年前の事件に接した時の怒りを解消する、という快感を感じたい、
という欲求も出たと思いますが、
わざとそんな選択をされなかったのがわかります。
このように展開されたことについてのお言葉をお願いします。

ホン・キソン監督:
胸が痛い話ですが、結論が出てしまえば胸は痛くないものです。 未解決だから
胸が痛いのです。 また、これは人物の問題だけでなく社会、私たちの全体の
責任、だから胸が痛いのです。 誰が犯人なのかに対する心証はあるが、それが
重要なのではないという気がしました。 ハリウッド映画や典型的なジャンル映
画というものは、必ず、結論を出すものですが、それよりは胸が痛いこの事件
の問題は私たちの全体の問題である、というその点に重点をおいて、話を解い
ていきました。

Q.
チョン・ジニョン氏は映画のために声音にたくさん気を遣われたと聞きました。

チョン・ジニョン:
私が苦悩する役ですし、低い声でやろうとしました。現場の状況のために、
たくさんのシーンをとりましたが、そんな努力がたくさん現れたかどうかは、
わかりません。新しい面を期待されていたとしたら、申し訳ありません。この
映画の特徴は、妙は映画、というところだと思います。残念で、気がかりな
結論であることもあって、みなさんが期待する痛快さを提供できないのです。
事件に対する怒りと、事件に関与した人々の思いと交錯して、12年前私たちの
社会の姿を確認して感じられる作品です。


Q.
真正性を追求する映画だけに撮影現場に緊張感は流れなかったんですか?
現場のムードメーカーは誰でしたか?

チャン・グンソク:
末っ子である僕がムードメーカーとして活躍をしました。 雰囲気を楽しくさ
せてみようと、話にもならない英語でスンファン兄とラップをしながら笑わせ
ようとしました。映画内容にそって、撮影現場もやはり暗かったんじゃないか、
と予想されるでしょうけど、現場はそうじゃなかったです。規模が大きな映画
ではないから、質素に自分たち同士で力をあわせて、撮影しようとしていたし、
実際の雰囲気もそうでした。撮影日程がクランクインから、アップまで、6週
間で、非常にタイトだったために、その間、会食をたくさんできなかったのが、
残念です。会食費はなかったけど、チョンジニョン先輩と僕とでおごってみた
りもしました。


シン・スンファン:
撮影現場は非常におもしろかったです。 撮影日程が差し迫って肉体的に大変だ
ったが、がんばれ、と私達でいたずらもたくさんして。。。故チョ・チュンピ
ル君の家族方々を尋ねる時は、いたずらをしながらも、心が粛然としてていね
いに行動することになりました。

ホン・キソン監督:
わざわざ会食できないように窮屈に撮影しました。(笑)


Q.
撮影中エピソードは?

チャン・グンソク:
僕たちの映画は<イテウォン殺人事件>。ですが、イテウォンではたっだ一度
撮影しただけです。映画の中で、90年代の混迷する姿を表わそうと思ったが、
今イテウォンには、そのような風景はずいぶん消えてしまってるので、松炭
(ソンタン)で一部を撮影して、イテウォンではクラブ場面一つだけ撮影し
ました。


Q.
チャン・グンソク氏はポスターにも正面から出てきて主役として、紹介さ
れてますが、興行に負担はないか?

チャン・グンソク:
正直、ポスターに自分の姿がこのように大きく出てくるとは思いませんでした。
僕のフィルモグラフィでは、映画は多くないんです。ところが、今回の作品で、
チョン・ジニョン先輩とポスターも一緒にでていて、先輩の次に名前も付けて
下さって、気持ちが非常に良いです!
ポスターでしているヘアスタイルをみるたびに、かつらを頭にかぶったように
見えるから、、、このような姿は、この作品でみせるだけになりそうです。率
直にいって、この作品は、商業的な感じが少ないところがよいです。素朴に観
客に会って、共に対話をたくさんできるように見守ってくださいました。とこ
ろが、ラッキーな映画のようで、結果的に配給も大きなところで引き受けてく
ださって、まるで、故人が助けてくださっているような気がします。興行スコ
アに対する負担よりは、監督様とご一緒できたことに感謝だし、チョン・ジニ
ョン先輩と共に仕事ができてて楽しかった。 スンファン兄と一緒でうれしかっ
たし、コチョンソク先輩は絶対老眼ではありません。(笑)



Q.
最後に観客がどんな気持ちで映画を観覧したら良いのか、希望があれば、
お言葉お願いします。

ホン・キソン監督:
胸が痛い話です。 受け取ったそのままを感じていただいて、この事件を忘れず
にたくさん話して下さったら良いです。

チョン・ジニョン:
この作品はホン監督様の前作の伝統をつないでいる作品です。 私たちの周辺で
起きる胸が痛い事件を淡々と、刺激的でないけれど、感じるところがあるよう
に展開していきます。当初、この作品は、完成すること自体が目標でした。
多くの方々の助けがあり、故人の恩恵もありました。そして、監督のおかげか、
この作品を通じて、光を放つような気がします。 映画が終わったとき、大きい
拍手が出てこなかったけれど、拍手することができないほど、動揺されたため
でだろう、と自ら解釈します。(拍手)
参考までに。映画の中で、気になった点があった方々は、監督様が運営する
マッコリ店にきて下されば良そうです。(笑)ありがとうございます


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by aloetree | 2011-09-09 20:00 | Interview/ 映画

JKSさん酔狂。


by aloetree